プロジェクトの背景

先進国に住む人にとって電気を利用できる生活は当たり前となっておりますが、開発途上国では農村部や山間部を中心に、電力網が整備されていない地域が数多く残っており、世界には未だに12億人もの人が電気を利用できないという現実があります。こうした電気を利用できない地域では夜間は、ケロシンランプ(灯油ランプ)が用いられており、薄明かりの中で生活をしています。ケロシンランプは燃料の質が悪いと、すすが出やすく呼吸器疾患を誘発します。世界銀行の調査によると、ケロシンランプを一晩使用するだけで40本のタバコを吸うことと同等の煙を吸い込んでいるとする調査結果が発表されており、開発途上国における深刻な社会問題の一つとなっています。

また、意外に思われるかも知れませんが、こうした未電化地域でも多くの家庭がコミニュケーションツールとして携帯電話を所有しています。しかしながら、当然、自宅や近場に充電できる場所はないため、充電のためには徒歩で2時間以上かかるような隣町まで出向く必要があります。こうした理由から、携帯電話のバッテリーは大切に使う必要があり、備え付けのLEDライトは非常時のみしか使えません。

本法人の理事であるのアシェの故郷であるエチオピア・ウィジェラット村を例に挙げると、今現在も過半数の家庭ではケロシンランプが主な照明器具として利用されています。また約40%の家庭では、1次電池を用いたフラッシュライトが使われていますが、一晩に必要な十分な光量を賄おうとすると、1次電池の交換頻度が多くなってしまうため、コストを抑えるために電池の消費が少ない光量の不十分なライトが使われているのが現状です。その他、近年になって1W以下の小型の太陽電池と3Wh以下の安価な二次電池を用いた小型ソーラーライトが10%近い家庭で使われ始めています。しかしながら、ソーラーとは名ばかりで、ごくわずかしか発電できなかったり、すぐに壊れてしまうような、質の悪い製品が数多く出回ってしまっています。発電ができるものでも、一晩の照明と携帯電話の充電のためには不十分というのが現状です。

これらの未電化地域の課題の解決のためには、よりクリーンで信頼性が高く、かつ安価な発電方法と電力の供給方法が必要となります。このような背景から、UKAN Labsは開発途上国未電化地域に対して、信頼性が高く、かつ安価な再生可能エネルギーシステムの普及に関する事業を行い、未電化問題の解決、ひいてはSDGsの達成に寄与することを目的として設立されました。

現在提案している解決策

私達が検討している解決策の一つとして、100W以上の比較的容量の大きな太陽電池と1kWh以上の蓄電池を用いた独立型太陽光発電充電ステーションを用いる方法が考えられます。この方法は、ある程度大きな電力をまとめて発電することができるため、発電電力を蓄電池に充電する際の損失を抑えやすくできる上、従来の小型のソーラーライトでは導入が難しい最大電力点追従制御(MPPT)と呼ばれる、発電効率の良い高度な発電技術を採用する事ができます。これらの技術により、発電電力を大幅に向上さえる事ができ、小型のソーラーライトに比べて単位電力あたりの導入コストを大幅に抑える事が可能となります。

一例として、40世帯で一つの独立型太陽光発電システムを共用する事を考えます。一世帯あたりの1日の電力需要をスマートフォン1台の充電(≒7Wh)と夜間の6時間のLED点灯(≒3Wh)とすると、一世帯あたり一日で10Wh程度必要であると考えられます。40世帯では400Whとなります。一日で400Whを発電するために必要な、太陽電池、蓄電池、充電システム等のコストを試算したところ、原料費ベースではありますが、現在の技術を用いれば、20000円程度で最適化したシステムを実現ができるという事がわかっています。すなわち人世帯分の負担は500円程度で実現できるという事になります。これだけコストを落とすことができれば、所得の低い開発途上国未電化地域の住民にとっても導入を検討しやすくなるのではないかと考えております。

電力の供給方法としては、設置は法人の負担で充電する度に電力量に応じて料金を徴収するような電力の小売りの形態の他、周辺住民が共同でシステムごと買い上げてもらった上で使用してもらう形態等、複数の方法を検討し、その国や地域の消費文化に合わせた最善の方法を提案するべきではないかと考えています。

近年太陽電池、蓄電池のコスト低下が進んでいることも追い風となり、世界的に太陽光発電システムの本格的な普及の兆しが見え始めております。しかしながら、低所得な開発途上国未電化地域における再生可能エネルギー関連事業は、未だ受益者負担が成り立ちにくい状況であります。このため、国や地方自治体、支援対象国政府のみならずご賛同頂ける多くの方々からの幅広いご支援が欠かせないため、NPOの設立が望ましいと判断いたしました。

本法人の活動を通して、一人でも多くの人にクリーンかつ安定した電力を供給し未電化問題の解決に繋げ、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に寄与したいと考えております。皆様のご理解と幅広いご支援ご協力の程よろしくお願いいたします。

機会均等化への思い

私達は地球上の全ての人々は平等に機会を与えられるべきだと考えます。今日、世界では10億人以上もの人々が電気を満足に利用できない中で生活を送っています。こうした未電化地域では、子どもたちの教育環境、医療環境、インターネットへのアクセス、経済活動が制限されてしまい、機会の不均等が生まれています。私達は未電化地域の電化を通して、これらの人々が均等な機会を得るための基盤を整備していきます。

地球環境保全への思い

持続可能な社会の実現は私達の重要な使命の一つです。私達は地球環境に配慮した課題解決策を提案し、国際社会の持続可能性向上に努めます。

技術による課題解決

私達は、技術の力で世界の抱える課題を解決できると信じています。私達のビジョンを実現させるために、最適な解決策を見つけるまで、新たな技術を研究開発し続けます。私達のスタートアップチームは電気、電子、機械、IT, 土木工学の幅広い専門性を持ったエンジニアチームで構成されています。これらの技術をベストミックスし最適な解決策を導き出します。

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